かみかつ茅葺き学校とは
徳島県上勝町。人口が1,500人より少なくなった、過疎高齢化の進む町。
さらに、上勝町の一番奥の集落「八重地」は、高齢化率が約80%まで進んでいます。
そこに住まうおじいちゃんたちが自分たちで葺いた茅葺き屋根の「旧花野邸」。
旧花野邸を拠点にして、「いずれこの集落は無くなるかもしれない。だけど今なら、まだ若い子たちに自分たちの技や知識を伝えられる」と始めたのが、
かみかつ茅葺き学校です。
2011年に茅葺き屋根に葺き替えた旧花野邸。
茅葺き職人ではなく、地元住民が昔ながらの手法で葺き替えたことが特徴です。
まだみんなの屋根が茅葺きだった頃、集落総出で1軒の葺き替えを手伝い、順番にみんなの家を葺き替えていく。そんな助け合いを「てまがい(手間替え)」と呼びます。
てまがいは屋根の葺き替えだけではなく、田植えや茅刈、色んな作業をみんなで助け合っていました。
かみかつ茅葺き学校では、自分で火をおこして料理する昔ながらの暮らしや、おじいちゃんが子どもの頃ハマっていた遊びを体験できます。